Q1. |
帆布っていつ頃日本に入ってきた? |
A1. |
『や、それは僕の祖父さんの頃の話だから実はよく知らないんだけど…(笑)。でも明治の半ばには日本でも作るようになったんじゃないかな。ウチは大正元年創業だし。最初は人力車の幌だとか、車夫の雨合羽を作っていたね…』 |
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Q2. |
帆布素材って結局、どんな素材の事を言う? |
A2. |
『うーん、それも厳密なことは知りません(笑)。ただ、綿や麻などの自然素材を「平織り」にした、厚手の丈夫な生地のことを総称して「帆布」(はんぷ)と呼んでいますね。「綿帆布」(めんはんぷ)とか。一般的な「綾織り」の綿生地は帆布とは言わないね。織りの違いですよ。』 |
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Q3. |
平織りと綾織りの違いは? |
A3. |
『平織りは縦糸と横糸を十字に、交互に織り込んでいく技法のことです。綾織りは縦糸を横糸に対して1本おきに織り込んでいく。平織りのほうが目が詰まって解れ難く丈夫なんだけど効率が悪い。現代では平織りの織機は少なくなっているんですよ。』 |
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Q4. |
帆布には何種類ぐらいある? |
A4. |
『帆布は生地の厚さによって号数が決まっている。1号から11号まであります。普通使われるのは4号くらいからだね。数が少ないほうが厚手の生地になる。厚いほうが強いけど、その分防水面でちょっと弱くなる。』 |
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Q5. |
帆布の厚みってどうやって決まる? |
A5. |
『平織りにした際の糸の太さで決まります。この糸っていうのは綿糸(綿帆布の場合)をより込んで作っているんだ。例えばウチで使っている9号帆布は…えーと横は3本、縦は2本の綿糸を使っている。9号帆布は横3本縦2本でできた糸ってわけ。糸1本に使われる綿糸の数が多ければ太く(⇒厚く)、少なければ細い(⇒薄い)。細ければ織った時に目が詰まるから、防水性も高くなる。』 |
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Q6. |
日本の帆布の生産地はどこが有名? |
A6. |
『やっぱり岡山とかは織物の産地だけど…。国内で帆布を作っているところは少なくなったよね。』 |
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Q7. |
帆布の色ってどうやって付けるの? |
A7. |
『織物だから、(伝統的な)染め技法で付けるけどね。帆布は色がつき難いんだよ。それが味わいでもあるんだけど。』 |
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Q8. |
化学繊維に比べて勝っている点は? |
A8. |
『ナイロンとかに比べると素材自体の引き裂き強度が強い。ナイロンは少しでも強度を増すために綾織りにするんだけど…。とにかく丈夫なのは帆布の一番の良さだね。あと、天然素材だから燃えにくくもある。』 |
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Q9. |
帆布素材は防水性が心配なのですが・・・ |
A9. |
『いや、帆布は布自体に防水効果がありますよ。綿糸が水を含むと膨らんで目が詰まるんですよ。だからそれ以上水が染み込まない。さらにパラフィン加工といって、糸そのものに蝋を染み込ませた防水加工をする。その加工は染み込ませるから数十年は持ちます。化学繊維の場合は裏地に防水コーティングをするだけだから、そのうち剥げちゃう。』 |
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Q10. |
帆布の手入れ方法を教えてください。 |
A10. |
『汚れは水に漬けてブラシで擦って落としてください。そのあと陰干しすれば大丈夫。洗剤は使わないように。丈夫だし、何十年も修理しながら使い続けられる良い素材ですよ。帆布は(笑)。』 |
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